9.1. データグループの較正

データ較正はデータのある点を吸収端として選択し,選択した点がある特定の値になるように測定データに対して適当な量のエネルギーシフトを行うことを指します.金属においては,大抵の場合,この値として表にまとめられた(既知の)吸収端エネルギーを利用します.

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図 9.2 This is the calibration tool.

上のツールは,現在選択されているグループの μ(E) の一次微分がプロットされています.メニューからは μ(E),規格化された μ(E),μ(E) の一次微分,あるいは μ(E) の二次微分が選択できます.データのノイズが大きければ,スムージングをかける方が便利かも知れません.IFEFFIT の単純の三点スムージングアルゴリズムは示されている回数だけ適用され,データは再びプロットされます.

選択された点は,以下のようにプロット中でオレンジ色の丸で表示されます.この点は,Reference に新たな値を入力したり,Select a point ボタンをクリックしてから,プロット中の点をクリックすることで変更することができます.デフォルトで,Calibrate to には,吸収元素の表にまとまっている吸収端エネルギーが入っていますが,編集することもできます.

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図 9.3 データ較正を行う際には,現在の参照点が小さなオレンジ色の丸で示される.

二次微分でプロットした場合には,Find zero crossing ボタンが有効になります.これは,現在の参照点に最も近い二次微分がゼロ点と交わるところを見つけるものです.二次微分でプロットする際には,十分質の高いデータにおいてもスムージングが役に立つでしょう.

Calibrate ボタンをクリックすると,«E0»«Energy shift» の値が現在選択されているグループのものに設定されます.すなわち,データで選択されている点に較正された値が使われるようになります.




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