5. データのプロット

ATHENA の主な設計目標のうちの2つは,バックグラウンド除去とフーリエ変換といった基本的なデータ処理をできるだけ透過的に行えるようにすることと,1つのデータを処理するのと同じように,大量のデータに対してもデータ処理を可能にすることです.結果的に,ATHENA にはこれらの基本的な操作を明示的に行うためのボタンなどの制御方法がありません.その代わり,プロットボタンがあります.プロットボタンのうち1つをクリックすると,必要なデータ処理が行なわれた後,グラフが描かれます.例えば,R ボタンを押すと,バックグラウンド除去が実行された後で,χ(k) が χ(R) にフーリエ変換されます.全ての処理が終わった後,R 空間でのグラフが表示されます.

メインウインドウ中のパラメータを変更すると,ATHENA は何が変更されどのデータ処理を再実行する必要があるのか追跡します.«krange» のパラメータを変更し,再度 R ボタンをを押すと,フーリエ変換が更新されますが,ATHENA はバックグラウンドの除去がまだ最新であると認識しています.

選択中のデータのプロット

オレンジ色のボタンの列は現在選択されたデータをプロットするために使われます.選択中のデータとは,データリストの中で強調されているものであり,そのパラメータがメインウインドウに表示されています.プロットに関する設定項目については 次節 で説明します.

  1. E ボタンを leftclick クリックすると,バックグラウンド除去を更新し,μ(E) データをプロットします.

  2. k ボタンを leftclick クリックすると,バックグラウンド除去を更新し,χ(k)データをプロットします.

  3. R ボタンをクリックすると,バックグラウンド除去とフーリエ変換を更新し,χ(R) データをプロットします.

  4. q ボタンを leftclick クリックすると,バックグラウンド除去,フーリエ変換,逆フーリエ変換を更新し,χ(q) データをプロットします.

  5. kq ボタンを leftclick クリックすると,バックグラウンド除去,フーリエ変換,逆フーリエ変換を更新し,χ(q) データの実数部と共に χ(k) データをプロットします.

複数データのプロット

紫色のボタンは,マークをつけたデータをプロットするために使用します.マークをつけたデータとは,メインウィンドウ右上でのリストの中でチェックをつけたデータです.データのチェックの詳細は,このマニュアルの様々な箇所に記述されています.プロットに関する設定項目については次節で説明します.

  1. E ボタンを leftclick クリックすると,マークをつけた全てのデータのバックグラウンド除去を更新し,それらの μ(E) データをプロットします.

  2. k ボタンを leftclick クリックすると,マークをつけた全てのデータのバックグラウンド除去を更新し,それらの χ(E) データをプロットします.

  3. R ボタンを leftclick クリックすると,マークをつけた全てのデータのバックグラウンド除去とフーリエ変換を更新し,それらの χ(R) データをプロットします.

  4. q ボタンをクリックすると,印を付けた全てのファイルのバックグラウンド除去,フーリエ変換,逆フーリエ変換を更新し,それらの χ(q) データをプロットします.

プロットボタンを右クリック

いくつかのプロットボタンを右クリックすることで,Plot メニューにある`特別なプロット <../plot/etc.html>`__ を実行できる.

  • E ボタンを rightclick 右クリック: μ(E) が I0,シグナルとともにプロットされる

  • k ボタンを rightclick 右クリック: k123 プロットが表示される

  • R ボタンを rightclick 右クリック: R123 プロットが表示される

  • kq ボタンを rightclick 右クリック: quad プロットが表示される

  • E ボタンを rightclick 右クリック: マークされたグループの I0 が表示される

  • q ボタンを rightclick 右クリック: bi-quad プロットが表示される

他のすべてのプロットボタンは rightclick 右クリックと leftclick で同じプロットを示す.

EE の効果については, 環境設定♦Athena→right_single_e♦Athena→right_marked_e で変更することができる.





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