5.1. プロット空間タブ

5.1.1. エネルギーに対してのプロット

E, k, R, あるいは q 空間でのプロットの見た目は,ATHENA の右下隅にあるプロットオプションタブの内容によって制御されます.次の図中で強調したところです.

エネルギーに対するプロットに関しては,μ(E) を規格化するかあるいはしないか,微分を表示するかしないかというオプションがあります.左側のオレンジのボタンは現在選択されているデータをどのようにプロットするかを制御しています.右側の紫のボタンはマークのついたデータをどのようにプロットするかを制御しています.選択中のデータについては,バックグラウンド関数,プレエッジ,ポストエッジの多項式を表示するかどうかのオプションがあります.規格化 の時に説明したように規格化が正しく行われているかどうかを確認するために,プレエッジやポストエッジを確認することはとても役に立ちます.

../_images/plot_etab.png

図 5.1 エネルギーに対するプロットを行う際のプロットオプション

タブの下にある2つのテキスト入力ボックスはデータがプロットされる X 軸の範囲を決めています.いずれの値も «e0» に対する相対値です. ♦Plot→emin♦Plot→emax の設定項目ではデフォルトのプロット範囲を設定することができます.プロットスタイルの節 についても参照して下さい.

5.1.2. k 空間でのプロット

χ(k) のプロットは,プロットに関する k の重みボタンによってほとんど決定されます.k 空間タブにあるただ一つのオプションは,χ(k) ではなく k の重みがかけられた χ(E) としてプロットするというものです.χ(E) プロットにおいては,k 軸は «e0» の値を使用して,絶対的なエネルギーに変換されます.

../_images/plot_ktab.png

図 5.2 k 空間のタブ

ウィンドウボタンがチェックされていると,フーリエ変換を行うために使用される窓関数が選択中のデータとともにプロットされます.

タブの下にある2つのテキスト入力ボックスはデータがプロットされる X 軸の範囲を決めています.いずれの値も負の値を取ることができますが,k = 0 以下にデータはありません.♦Plot→kmin♦Plot→kmax の設定項目でデフォルトのプロット範囲を設定することができます.プロットスタイルの節 についても参照して下さい.

5.1.3. R 空間でのプロット

../_images/plot_rtab.png

図 5.3 R 空間のタブ

χ(R) のプロットは,プロットに関する k の重みボタンの値によって一部決定されます.タブにあるオプションを使って,ATHENA が複雑な χ(R) のどの部分をプロットするのか選ぶことができます.選択中のデータに対しては,重ね書きすることができ,選択された部分がそれぞれプロットされます.

選択中のデータについては,包絡線をプロットするオプションもあり,正負の両方の magnitude についてプロットされます.包絡線を選択し magnitude を選択しないことも,その逆も可能です.マークをつけたグループについて,各部分は排他的にプロットされ,包絡線を表示することはできません.(訳注: 例えば,フーリエ変換の実部と Magnitude を複数のデータにわたって重ね書きすることはできないという意味.)

タブの下にある2つのテキスト入力ボックスはデータがプロットされる X 軸の範囲を決めています.k 空間でプロットしたときのタブと同じような効果を持ちます.

phase correction ボタンにチェックが入っている場合,フーリエ変換後のスペクトルは中心原子の位相シフトを差し引かれた形で計算されます.これは,不十分な位相補正です.すなわち,ATHENA において,中心原子についてはわかりますが,必ずしも散乱原子に関する情報を持っていません.

位相補正有りのプロットを行う場合には,R 空間における窓関数はどのような意味においても修正されないことに注意してください.したがって,ウィンドウは中心原子について位相補正を行った χ(R) とはそろいません.

5.1.4. q 空間でのプロット

q という文字はフーリエ変換を経ていない k 空間と区別するために使われ,逆フーリエ変換された χ(k) 関数のことを指しています.q の単位は inverse Angstroms であり,k におけるものと同じです.

../_images/plot_qtab.png

図 5.4 q 空間のタブ

χ(q) プロットは,プロットに関する k の重みボタン の値によって一部決定されます.タブにあるオプションを使って,ATHENA が複雑な χ(q) のどの部分をプロットするのか選ぶことができます.選択中のデータに対しては,重ね書きすることができ,選択された部分がそれぞれプロットされます.

選択中のデータについては,包絡線をプロットするオプションもあり,正負の両方の magnitude についてプロットされます.包絡線を選択し magnitude を選択しないことも,その逆も可能です.マークをつけたグループについて,各部分は排他的にプロットされ,包絡線を表示することはできません.(訳注: 例えば,フーリエ変換の実部と Magnitude を複数のデータにわたって重ね書きすることはできないという意味.)

ウィンドウボタンがチェックされていると,フーリエ変換を行うために使用される窓関数が選択中のデータとともにプロットされます.

タブの下にある2つのテキスト入力ボックスはデータがプロットされる X 軸の範囲を決めています.k 空間でプロットしたときのタブと同じような効果を持ちます.




DEMETER is copyright © 2009-2016 Bruce Ravel – This document is copyright © 2016 Bruce Ravel

This document is licensed under The Creative Commons Attribution-ShareAlike License.

If DEMETER and this document are useful to you, please consider supporting The Creative Commons.