6.7. モニターメニュー

Monitor メニューは,ATHENA の現在の状態を調べるためのいくつかの機能を提供しています.

ATHENA は,本質的にはコードジェネレータです.ボタンをクリックすると,IFEFFIT (あるいは LARCH) に送られるコマンドが作成されます.データを処理するために,どんな動作を行えばよいかが書かれたものがプログラムに表示されているパラメータを使って設定されます.これらのコマンドは,IFEFFIT (あるいは LARCH) に送られます.同じコマンドは,Fig. 6.15 の最初にあるコマンドバッファにコピーされます.

コマンドバッファはいくつかの目的で提供されています.ATHENA に新しい機能が追加されたときに,正しいコマンドが生成されているか確認するために使われます.また,ユーザに対して,IFEFFIT (あるいは LARCH)の記法を教えるためにも使うことでき,これらのツールを他のも目的で作成するために学ぶのに便利です.

プロットは少し違う方法で行われます.実際に画面のプロットを行うコマンドは:program:gnuplot に送られます.gnuplot の記法は異なっており,コマンド生成のやり方も違っています.プロットに関係しているコマンドは Fig. 6.15 の下部にコピーされます.

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図 6.15 処理とプロットコマンドのバッファ

ウィンドウの下部にはコマンドとプロットバッファが表示されており,これは,IFEFFIT (あるいは LARCH) エンジンに直接手で入力できるコマンドラインとして利用することもできます.

ATHENA ウィンドウ下部のエコーエリアに表示されるメッセージは,ステータスバーバッファにコピーされます.これは,ATHENA のこのセッションで実行された動作の簡単な記録として働きます.

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図 6.16 ステータスバーバッファ

IFEFFIT バックエンドを使っている場合,the Monitor メニューは,IFEFFIT との特定のやりとりを行ういくつかの項目をもっています.このサブメニューの項目には,コマンドバッファで便利なものがあります.IFEFFIT のメモリ消費量を見積れば,メモリ容量を使い果たしてしまうのを避けることができるかもしれません.しかし,このメモリ消費量の見積方法はそれほど信頼性のあるものではありません.

サブメニューには,DEMETER の現在の状態についての情報を与える様々なデータ構造を表示する機能があります.この種の DEMETER の現在状態をシリアライズしたデータ構造は,新機能を付けたり,デバッグする際にBruce にとってとても便利なものです.“yaml” は データを可読テキストにシリアライズするための手法の1つです

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図 6.17 デバッグサブメニュー

もし,環境設定♦Athena→debug_menus を false に設定したのであれば,デバッグメニューが表示されます.




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