研究内容

火花放電アノード酸化による金属材料の開発

金属材料の表面処理は、材料の耐久性の向上や新しい機能の付与などの観点から、広く応用されています。本研究室では、火花放電アノード酸化という手法を用いて、溶液中での金属材料表面の改質や機能性薄膜の作製を行っています。火花放電アノード酸化は安価かつ簡便な手法であり、実際の工業的な応用への期待も高いです。


環境に優しい液相法による蛍光体ナノ粒子の合成

現在、様々な場面で応用されている蛍光体の発光効率を上げるには、ナノ化して表面積を大きくする手法が有効です。本研究室では、環境に優しい液相合成法を用いて無機発光体のナノ粒子を合成し、その発光特性を研究しています。また、ナノ蛍光体の発光特性は、合成条件を変えることによって様々な色の光に変更することが可能です。


複合アニオン化合物の物質探索と機能開拓

複数のアニオン種を一つの結晶構造内に含む化合物を複合アニオン化合物と呼びます。複合アニオン化合物では、一般的なセラミックス材料である酸化物と比較して、アニオン複合化に由来する様々な新しい特性が発現することが期待されます。本研究室では、複合アニオン化合物の新物質探索とその機能開拓を行っております。