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プレスリリース:エチレンガスを持続的に放出できる固体材料を開発

2026.02.25

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北海道大学大学院地球環境科学研究院の黄淵特任助教、神谷裕一教授、野呂真一郎教授と、近畿大学理工学部応用化学科の山本旭講師らの研究グループは、安価なゼオライトを用いて植物ホルモンであるエチレン(C2H4)を長期間放出できる固体材料を開発し、ジャガイモの発芽抑制に応用できることを実証しました。
C2H4は、果実の熟成促進や植物の生理機能調節に関与する重要な植物ホルモンです。C2H4は気体分子であり、これまでC2H4の利用は主として加圧されたガスボンベに依存しているため、保管及び輸送時の安全性の観点から、より取り扱いが容易な手法が望まれていました。
本研究では、C2H4を多孔性固体材料である銀イオン交換ゼオライトの微細な細孔内部に取り込ませ、その後持続的に放出できることを確認しました。また、Ag イオン交換ゼオライトを用いてジャガイモの発芽抑制実験を行ったところ、市販のC2H4放出剤よりも優れた発芽抑制効果を示しました。本成果は、果物や野菜の鮮度保持、熟成制御、食品流通プロセスの高度化に向けた基盤技術としての展開が期待されます。
本研究成果は、2026 年1 月15 日(木)公開のACS Applied Nano Materials 誌にオンライン掲載されました。

<論文情報>
論文名: Zeolite X Loaded with Ag+ as a Slow Ethylene-Releasing Nanoporous Material to Suppress Potato Sprouting(ジャガイモの発芽を抑制するエチレンを緩やかに放出するナノ多孔性材料としての銀イオン担持ゼオライトX)
著者名: 黄淵1,2、山本旭3、大友亮一1、野呂真一郎1、神谷裕一11 北海道大学大学院地球環境科学研究院、2 北海道大学大学院環境科学院、3 近畿大学理工学部応用化学科)
雑誌名: ACS Applied Nano Materials(ナノ材料応用学の専門誌)
DOI: 10.1021/acsanm.5c05148
公表日: 2026年1月15日(木)(オンライン公開)

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図. 本研究で開発した放出剤(Ag+-X)と市販C2H4放出剤の強く固定されたC2H4量及び放出性能の比較

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図. 本研究で開発した放出剤(Ag+-X)と市販C2H4放出剤のジャガイモ発芽抑制性能の比較