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プレスリリース:高圧環境下での円偏光発光の計測に成功ー極限環境でのセンサー技術など幅広い分野への応用に期待
2025.10.06
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応用化学科教授 今井喜胤、同准教授 北松瑞生、日本分光株式会社 鈴木仁子らの研究グループは、静水圧(100MPa)という高圧環境下での円偏光発光の計測に世界で初めて成功しました。円偏光発光は次世代のセンシング技術や光通信技術への応用が期待される重要な光学現象であり、温度や溶媒などの環境条件によって変化することが知られていますが、高圧環境を用いた研究は未踏の領域でした。本研究成果により、溶液中の光学的な活性を圧力で操作・評価できる新たなプラットフォームの構築が可能になるとともに、極限環境でのセンサー技術や圧力応答型の表示・認証、環境変動を検知する光学技術、さらには次世代光通信技術などへの応用が期待されます。 本件に関する論文が、令和7年(2025年)9月8日(月)に、日本化学会の国際的な学術誌である"Chemistry Letters"にオンライン掲載されました。
掲載誌:Chemistry Letters論文名:Circularly Polarized Luminescence from Bipyrenyl Peptides under High Pressure (高圧下ビピレンペプチドからの円偏光発光)著者:小野純護1、佐古遥香1、藤澤和香1、北松瑞生1*、鈴木仁子2、今井喜胤1* *責任著者所属:1 近畿大学大学院総合理工学研究科、2 日本分光株式会社DOI:10.1093/chemle/upaf170論文掲載:https://doi.org/10.1093/chemle/upaf170プレスリリース:https://newscast.jp/news/7445978
