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プレスリリース:液晶材料を用いて円偏光の発生と回転方向の高速切替に成功
2025.07.15
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近畿大学理工学部応用化学科教授 今井喜胤、立命館大学生命科学部応用化学科教授 花﨑知則、同講師 金子光佑(執筆当時)らの研究グループは、アキラル(光学不活性)な発光体を、性質の異なる2種類の液晶材料に添加することにより、らせん状に回転しながら振動する円偏光を発生させ、加える電場の方向を連続的に切り替えることで、円偏光の回転方向を高速、連続的かつ可逆的に切り替えることに成功しました。本研究成果により、液晶ディスプレイの高機能化が可能となり、高度な次世代セキュリティ認証技術の実用化や、高機能有機ELデバイス等の製造コスト削減などに繋がることが期待されます。
【本件のポイント】
● 液晶材料を用いることで、アキラルな発光体から円偏光を簡便に取り出すことに成功
● 電場を加えることで、円偏光の回転方向を高速、連続的かつ可逆的に切り替えることが可能に
● 液晶ディスプレイの高機能化が可能となり、高度な次世代セキュリティ認証技術の実用化や、高機能有機ELデバイスの低コスト製造への応用が期待される研究成果
【論文掲載】
掲載誌:ChemPhotoChem
論文名:Control of Circularly Polarized Luminescence in Extended Π-Electronic Aromatics-Based Chiral Liquid Crystals Induced by Electric Fields
著 者:寺久保和希1、中嶋晴香1、鈴木太哉1、金子光佑2(所属は執筆当時)、花崎知則2、今井喜胤1*
所 属:1 近畿大学理工学部応用科学科、2 立命館大学生命科学部応用化学科
URL:https://doi.org/10.1002/cptc.202500112
DOI:10.1002/cptc.202500112
■ニュースリリース
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