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ペロブスカイト発光ダイオードから近赤外円偏光の発生に成功 ー高度なセキュリティ技術、センシング技術への応用に期待ー
2024.06.21
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大学院学生 尼崎凌さん、柳橋良彦さん、鈴木聖香さん等と大阪公立大学教授 八木繁幸らの研究グループは、近年注目の半導体材料であるペロブスカイト量子ドットを発光層に用いた、ペロブスカイト発光ダイオードに外部から磁力を加えることで、近赤外領域でらせん状に回転しながら振動する光「近赤外円偏光」を発生させることに成功しました。
さらに、加える磁力の方向を変えることで、近赤外円偏光の回転方向を制御できることも明らかにしました。本研究成果は将来的に、近赤外円偏光を活用した、高度な次世代セキュリティ認証技術の実用化や、生体透過性を利用した医療分野への応用、光通信、センサーなどの高機能光学デバイスの開発に繋がることが期待されます。
プレスリリース:https://newscast.jp/news/4205806
掲載誌:Magnetochemistry
論文名:Magnetically induced near-infrared circularly polarized electroluminescence from an achiral perovskite light-emitting diode
DOI:10.3390/magnetochemistry10060039