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プレスリリース:室温で円偏光りん光を発する液体材料の開発に成功

日本大学生産工学部応用分子化学科の池下雅広助手、津野孝教授と、近畿大学理工学部応用化学科の今井喜胤准教授らの研究グループは、強い円偏光りん光(CPP: Circularly Polarized Phosphorescence)を示す液状化白金錯体の開発に成功しました。CPPとは、分子が左回転または右回転の偏りを持つりん光を発する現象であり、光暗号通信や三次元表示技術、セキュリティ分野などへの応用が期待されています。本研究では、有機ELディスプレイの発光素子などとして注目されるりん光性白金錯体を用いて、無溶媒液体状態でCPPを発現する世界初の材料の開発に成功しました。将来的には、セキュリティインクなどの次世代塗料材料の開発に繋がる可能性があります。本研究成果は、令和5年(2023年)3月13日(月)にドイツの国際学術誌ChemPhotoChemのオンライン版で公開されています。

https://newscast.jp/news/0606658

掲載誌:ChemPhotoChem
論文名:Liquid Based Circularly Polarized Phosphorescence of a Chiral Schiff-base Platinum(II) Complex Bearing Polyethylene Glycol Chains(ポリエチレングリコール鎖を有するキラルシッフ塩基Pt(II)錯体の液体状態における円偏光りん光特性)
著者:池下雅広1、織奥広大1、北原真穂2、松平華奈2、今井喜胤3、津野孝1
所属:1 日本大学生産工学部応用分子化学科、2 近畿大学大学院総合理工学研究科、3 近畿大学理工学部応用化学科
DOI:10.1002/cptc.202300010

0402.png (236 KB)

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2023.04.02 22:01