「円偏光」を発生させる新たな有機発光ダイオードを開発:新しい3D表示用有機ディスプレイの製造等への応用に期待
イリジウム錯体を発光材料とする有機発光ダイオードを開発しました。また、それに外部から磁力を加えるというこれまでにない方法で、3D立体映像を映し出す際に使われる、らせん状に回転しながら振動する光「円偏光」を発生させることに成功しました。さらに、加える磁力の方向を変えることで、円偏光の回転方向を制御できることも明らかにしました。本研究成果を用いることで、有機円偏光発光ダイオードの製造コストを安く抑えられる可能性があり、将来的に、新しいタイプの3D表示用有機ELディスプレイ等の製造や、高度な次世代セキュリティ認証技術の実用化などに繋がることが期待されます。
本件に関する論文が、令和4年(2022年)1月16日(日)に、光化学分野の国際的な学術誌である“ChemPhotoChem”にオンライン掲載(論文名:External Magnetic Field-Driven Ambidextrous Circularly Polarized Electroluminescence from Organic Light-Emitting Diodes Containing Racemic Cyclometalated Iridium(III) Complexes)されました。

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2022/03/08 19:29